- データ無制限のプランだから何ギガ使っているか分からない
- ギガの使用量や通話時間ってどうやって確認するんだろう…
- データを上手に節約する方法を教えて!
携帯料金の見直しをする際に重要なのが「スマホの使用状況の把握」。しかし、毎月のデータ使用量や通話時間を把握している人は少ないです。
私は2015年から毎月、データ使用量と通話時間をチェックしており、いつでも携帯の見直しができるようにしてます。
データの節約ができれば、携帯料金をさらに安くできますよ。
そこでこの記事では、携帯料金の見直しをしたいと思っている人が現状を把握できるよう、『スマホの使用状況とデータの節約方法』について解説します。
この記事を読めば、自分の利用状況を把握してデータを上手に節約することで「自分に合った携帯会社・プランに乗り換えるための準備」ができます。
携帯を乗り換えるために必要な準備は次の3つです。
- スマホのデータ使用量・通話時間を把握する
- アプリごとのデータ使用量を把握する
- 生活の満足度が下がらない程度に通話・データを節約する
今の契約状況の確認方法や、料金の仕組みは「携帯料金見直し講座」のSTEP3で解説しています。
>> 【初心者向け】携帯料金の仕組みから料金明細の確認方法まで徹底解説!
「携帯料金見直し講座」の全体を把握したい場合はこちらをご覧ください。
ギガとは
ギガとは、データ容量の単位のこと。正式にはギガバイト(Giga Byte)といい、「GB」と表記します。
「ギガが足りない」「ギガ無制限」などと聞くことがありますが、「データ容量」を短く親しみやすい言葉に言い換えた言葉が「ギガ」となります。
G(ギガ)には10億倍という意味があり、1GB(1ギガバイト)は言い換えると10億バイト。他にもデータ容量の単位には次のようなものがあります。
- 1KB(キロバイト)= 1,000B
- 1MB(メガバイト)= 1,000KB
- 1GB(ギガバイト)= 1,000MB
- 1TB(テラバイト)= 1,000GB
データ量は1,000倍ごとに「B → KB → MB → GB → TB」と変化します。
携帯のプランを選ぶときや、スマホの使用状況を確認するときにもよく「ギガ」が出てきます。
「ギガ = GB = データ容量」と覚えておきましょう。
何となく使われている「ギガ」は、データ容量の単位のことなんです。
利用内容ごとの使用データ量は以下のようになっています。
利用内容 | 使用データ量 |
---|---|
ニュースサイト閲覧(1ページ) | 0.3MB ※1GBで3,300ページ |
メール送受信(1通) | 0.5MB ※1GBで2,000通 |
地図アプリ(10分) | 1MB ※1GBで1,000回 |
標準画質の動画視聴(1時間) | 300〜500MB ※1GBで2〜3時間 |
ニュースサイト閲覧やメール送受信はテキストが中心のため、ほとんどデータを消費しません。
一方、動画視聴は他の項目に比べて大量にデータを使うことが分かります。動画を長時間見る人は、大量の「ギガ」を消費するので注意しましょう。
スマホのデータ使用量・通話時間を把握する
携帯料金の見直しをするには、スマホの使用状況の把握が重要。使用状況を正確に把握するには、直近3ヶ月分の料金明細書を確認しましょう。
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の料金明細書の確認方法はこちらの記事で解説しています。
>> 【初心者向け】携帯料金の仕組みから料金明細の確認方法まで徹底解説!
先に料金明細書を確認してから読み進めると、より分かりやすくなっています。
スマホのデータ使用量を把握
直近3ヶ月のデータ使用量の平均は何ギガでしたか?MMD研究所によると、大手3キャリア利用者の多くが30GB以内に収まっています。
次の画像は「直近で利用しているスマートフォンの月間のデータ容量」のグラフです。
上記グラフより、大手3キャリアのデータを整理すると次の表になります。
月間データ使用量 | 割合 |
---|---|
0GB〜7GB以下 | 59.2% |
8GB〜30GB | 12.6% |
31GB〜無制限 | 6.3% |
分からない | 21.9% |
資料によると、大手3キャリア利用者の約7割が30GB以下。
30GB以下であれば、他社へ乗り換えることで携帯料金が節約できます。
31GB以上でも、通信品質にこだわらなければ携帯料金が節約できる場合があります。
大手3キャリアを利用中で30GB以下の人は、コスパが悪くて割高な料金を払っています。
通話時間を把握
通話が多い人にとって気になるのが通話時間。5分かけ放題や24時間かけ放題オプションを付けている人も多いです。
通話時間の確認ポイントは次の2つ。
- 1回当たりの通話時間
- 1ヶ月の合計通話時間
5分かけ放題や24時間かけ放題をつけた方がお得になるパターンを解説します。
5分かけ放題
1回当たり5分以内の通話が多く、ひと月の通話時間が約20分以上なら、5分かけ放題オプションを付けた方がお得になります。
理由は、ひと月に約20分以上通話をすると5分かけ放題の月額料金を超えるため。通話料「22円 / 30秒」と、5分かけ放題の料金から計算すると次のようになります。
通信会社 | 5分かけ放題の月額料金 | 5分かけ放題を付けた方がお得になるひと月の通話時間 |
---|---|---|
ドコモ | 770円 | 18分以上 |
au | 770円 | 18分以上 |
ソフトバンク | 880円 | 20分以上 |
24時間かけ放題
1回当たり5分以上の通話が多く、ひと月の通話時間が約45分以上なら、24時間かけ放題オプションを付けた方がお得になります。
理由は同じく、ひと月に約45分以上通話をすると、24時間かけ放題の月額料金を超えるため。計算した表は次のようになります。
通信会社 | 24時間かけ放題の月額料金 | 24時間かけ放題を付けた方がお得になるひと月の通話時間 |
---|---|---|
ドコモ | 1,870円 | 43分 |
au | 1,870円 | 43分 |
ソフトバンク | 1,980円 | 45分 |
通話料やかけ放題の料金は通信会社によって異なります。計算するには次の式に当てはめてください。
かけ放題の月額料金 ÷ 1分当たりの通話料
通話料を節約するにはLINEの活用がポイント。LINEでつながっている人とは積極的にLINE通話を使いましょう。
LINEには「LINE Out」という、格安料金で携帯や固定電話に発信できるサービスがあります。通話料の節約ができるのでおすすめです。
格安SIMの方が、通話料やかけ放題オプションが安い場合が多いですよ。
アプリごとのデータ使用量を把握する
料金明細書でひと月の使用データ量が分かったら、次はアプリごとのデータ使用量を確認します。
アプリごとのデータ使用量が分かれば、スマホの使い方を見直すことでデータの節約が可能です。
iPhoneの場合とAndroidの場合、それぞれ手順を解説しますね。
iPhoneの確認手順
iPhoneの「アプリごとのデータ使用量」を確認する手順は次の通り。(iOS 15の場合)
設定 → モバイル通信 → 〇〇のモバイルデータ通信
※〇〇は自分で付けた回線名称
実際の画面は次のようになります。
「〇〇のモバイルデータ通信」にデータ使用量の多い順でアプリが並んでいます。
上の方にあるアプリのデータ使用量を減らすと、スマホ全体のデータ使用量を効率的に節約できます。
Androidの確認手順
Androidの「アプリごとのデータ使用量」を確認する手順は次の通り。
※Androidは機種によって多少違う場合があります。
Android 12の場合
設定 → ネットワークとインターネット → SIM → アプリのデータ使用量
Android 11以下の場合
設定 → ネットワークとインターネット → モバイルネットワーク → アプリのデータ使用量
iPhone同様、上の方にあるアプリのデータ使用量を減らすと、スマホ全体のデータ使用量を効率的に節約できます。
生活の満足度が下がらない程度にデータを節約する
アプリごとのデータ使用量が分かったら、データの節約ができないか考えてみましょう。
データ使用量が多くなりがちなアプリ・サービスは主に次の5つ。
- 動画(YouTube・Prime Video・Netflix など)
- 音楽(Prime Music・Apple Music・Spotify など)
- 写真などのクラウドバックアップ(iCloud写真・Googleフォト など)
- テザリング(インターネット共有)
- アプリやOSの更新
それぞれのデータ節約方法を解説しますね。
動画・音楽
動画や音楽は初期設定のまま視聴するとデータ使用量が増大します。特に動画は高画質で視聴するとかなり容量が必要なので注意。
動画と音楽のデータ節約方法は次の2つ。
- 画質・音質を下げる
- Wi-Fi環境でダウンロードしておく
動画アプリや音楽アプリは設定で画質・音質の設定ができるようになっています。
「モバイルデータ通信」の場合の画質や音質を下げておきましょう。
※「Wi-Fi」の場合の設定は初期設定のままで大丈夫です。
また、あらかじめ視聴する動画や音楽がある場合は、自宅のWi-Fi環境でダウンロードしておくと、携帯回線のデータを使用せずに視聴できます。
私もお気に入りのプレイリストはダウンロードして聴いています。
写真などのクラウドバックアップ
スマホで撮った写真をクラウドにバックアップしている人も多いです。
例えばiPhoneなら「iCloud写真」、Androidなら「Googleフォト」に同期している場合が該当します。
モバイルデータ通信でのバックアップが有効になっていると、写真を撮影すると同時にクラウドへのバックアップが開始。たくさん撮影するとその分だけデータ通信量が増えます。
自宅にWi-Fi環境がある人は帰宅後に自動でバックアップされます。モバイルデータ通信でのバックアップをオフにしておきましょう。
すぐにバックアップしたい場合は手動で操作すればOK。
テザリング(インターネット共有)
外出先で仕事をする人にとってよく利用するのがテザリング。スマホよりパソコンでのデータ通信量の方が多いため、どうしてもデータ使用量が増えてしまいます。
パソコンにもクラウドのアプリが入っている場合は、同期するためにモバイルデータ通信を使用してしまいます。
データを節約したい場合は同期系のアプリを切っておくことをおすすめします。
仕事で使う場合はある程度割り切るのも必要ですね。
アプリやOSのアップデート
スマホのアプリやOSにはアップデート(更新)がつきもの。しかし、アプリやOSのアップデートには大容量通信が必要です。
アップデートはすぐに行う必要はありません。モバイルデータ通信でのアップデートはオフにしておき、自宅のWi-Fi環境でアップデートしましょう。
特にOSの更新は大量のギガを消費します。データ無制限プラン以外の人は注意してください。
まとめ|スマホの使用状況を把握し、通話やデータを無理なく節約しよう
携帯料金見直しの第一歩は、スマホの使用状況を把握すること。把握した後は、無理のない範囲で通話やデータ使用量を節約しましょう。
- スマホのデータ使用量・通話時間を把握する
- アプリごとのデータ使用量を把握する
- 生活の満足度が下がらない程度に通話・データを節約する
動画の画質設定など、少し設定変更するだけでデータ使用量が劇的に減ります。
一度設定してしまえば効果はずっと継続。乗り換え後の契約もより安いプランを選べます。
通話時間やデータ使用量が節約できたら、次はいよいよ乗り換え先の携帯会社・プランの選択です。
ここまで来れば、携帯料金見直し講座もあと3 STEPです。がんばりましょう!
次の「STEP5:【大手キャリア?格安SIM?】携帯会社・プランの選び方を解説!」では、あなたに合った携帯会社やプランの選び方について解説します。
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