- 携帯ショップで全部お任せしたから、いくら支払っているか分からない
- 携帯の明細ってどうやって確認するの?
- 料金明細を見たけど、内容がよく分からないから教えて!
携帯料金の明細の見方や、内訳がどうなっているかを知らない人は多いです。特に、携帯ショップで全部お任せしている人にとっては分からないことだらけ。
私は対面での通信費見直し相談もしており、たくさんの料金明細表を見てきました。
そこでこの記事では、初心者でも現在の契約状況を確認できるよう『携帯料金の仕組み』から料金明細の確認方法までまとめて解説します。
この記事を読めば、「大手3キャリアの契約者が携帯料金を見直すために必要な、契約状況の把握」ができます。
携帯料金は次の5つから構成されています。
- データ通信料
- 通話料
- オプション料
- 端末代金
- 割引
料金明細の確認方法は、記事後半で解説します。
携帯乗り換え時の注意点は「携帯料金見直し講座」のSTEP2で解説しています。
>> 【違約金はかかる?キャリアメールは?】携帯乗り換え時の注意点8選
「携帯料金見直し講座」の全体を把握したい場合はこちらをご覧ください。
携帯料金の仕組み
携帯料金は主に次の5つで構成されています。
- データ通信料
- 通話料
- オプション料
- 端末代金
- 割引
一見複雑な携帯料金ですが、一つ一つ分けて考えれば分かりやすくなります。
データ通信料
携帯料金の中で大きな割合を占めるのがデータ通信料。スマホが普及したこの時代、通話よりもデータ通信の方が重要です。
携帯の料金プランは主に次の3つのタイプがあります。
- データ量固定プラン
- データ量段階制プラン
- データ量無制限プラン
データ量固定プラン
データ量固定プランは、ひと月に利用できるデータ容量の上限が決められています。
主に格安SIMに多いタイプで、自分が利用するデータ量を想定した上でプランの契約が必要。例えば次の条件の場合は5GBのプランを契約します。
- ひと月のデータ使用量が平均4GB
- 契約したい通信会社で、3GBと5GBのプランがある
もし5GBを超えてしまった場合は速度制限がかかり、最大通信速度が低下します。
携帯会社ごとのプランのデータ容量と超過後の通信速度は次の通り。
携帯会社 | プランのデータ容量 | データ超過後の通信速度 |
---|---|---|
IIJmio | 2GB・4GB・8GB・15GB・20GB | 最大300kbps |
mineo | 1GB・5GB・10GB・20GB | 最大200kbps |
OCNモバイルONE | 500MB・1GB・3GB・6GB・10GB | 最大200kbps |
月によってデータ使用量にバラつきがある人は、データ繰り越し機能が付いた携帯会社を選ぶのをおすすめします。
利用状況に応じた適切な容量のプランを選ぶことが重要です。
データ量段階制プラン
データ量段階制プランは、利用したデータ量によって料金も上昇。主に、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)の料金プランに採用されています。
例えば「1GB利用したら3,000円、3GB利用したら4,000円」などのように、データ使用量が増えると月額料金も高くなります。
大手キャリアの段階制プランとデータ容量は次の通り。
携帯会社 | プラン名 | データ容量 |
---|---|---|
ドコモ | 5Gギガライト | 1GB・3GB・5GB・7GB |
au | ピタットプラン 5G/4G | 1GB・4GB・7GB |
ソフトバンク | ミニフィットプラン+ | 1GB・2GB・3GB |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | 1GB・3GB・20GB・無制限 |
ドコモ・au・ソフトバンクの段階制プランは、7GB以下の小容量のみ対応で料金も割高。小容量であれば他にもおすすめの通信会社があります。
楽天モバイルはデータ無制限までの段階制。ドコモ・au・ソフトバンクと比べて割安ですが、電波のつながりやすさでは劣るため注意が必要です。
データ量無制限プラン
データ量無制限プランは、その名の通りデータを無制限で利用できます。主に、大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・)の料金プランに採用されています。
楽天モバイルも段階制の最上段がデータ無制限。
無制限プランの注意点は、テザリングでの利用も無制限とは限らないということ。キャリアによってテザリング時のデータ上限が決められています。
大手キャリアの無制限プランとテザリング容量は次の通り。
携帯会社 | プラン名 | テザリング容量 |
---|---|---|
ドコモ | 5Gギガホ プレミア | 無制限 |
au | 使い放題MAX 5G/4G | 30GB |
ソフトバンク | メリハリ無制限 | 30GB |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | 無制限 |
スマホ本体での通信は無制限ですが、auとソフトバンクはテザリングのデータ容量に上限があります。パソコンなどの利用の際は注意しましょう。
通話料
近年はLINEの普及により利用頻度の減った通話。ほとんどLINE通話しか使わない人も多いです。
しかし、ビジネスでの利用や、お店や役所などにかける場面ではまだまだ必要。通信会社で音声通話対応のプランを選んだ場合、基本的に通話料金は従量制になります。
通話(発信)をたくさんする人は、「5分かけ放題」や「完全かけ放題」のオプションを付けることで割安になる場合があります。
主な通信会社の通話料やかけ放題の料金は次の通り。
携帯会社 | 通話料 | かけ放題 |
---|---|---|
ドコモ | 22円/30秒 | 5分:770円 完全:1,870円 |
au | 22円/30秒 | 5分:880円 完全:1,980円 |
ソフトバンク | 22円/30秒 | 5分:880円 完全:1,980円 |
IIJmio | 11円/30秒 | 5分:550円 10分:700円 完全:1,400円 |
mineo | ※mineoでんわからの 発信で10円/30秒 | 22円/30秒10分:550円 完全:1,210円 |
OCNモバイル ONE | 11円/30秒 | 10分:935円 トップ3:935円 完全:1,430円 |
大手3キャリアの通話料は30秒22円ですが、格安SIM(MVNO)は半額の30秒11円の会社が多数。かけ放題オプションも格安SIMの方が安い場合が多いです。
自分の通話時間に応じて、必要ならかけ放題オプションを付けましょう。
オプション料
データ通信料・通話料の他にかかってくるのがオプションサービス料。オプションサービスにはさまざまなものがありますが、例えば次のサービスがあります。
- スマホの保証
- セキュリティサービス
- 動画視聴サービス
契約時になんとなく入ってしまっているサービスや、過剰な保証に入っている場合もあります。スマホはガラスフィルムやケースで保護しておけば、そうそう壊れるものではありません。
セキュリティはAndroidスマホよりiPhoneの方が強く、セキュリティサービスが不要な場合もあります。
本当にそのオプションが必要かどうか見直し、不要なオプションは解約することをおすすめします。
端末代金
スマホをキャリアで分割購入した場合に、毎月請求されるのが端末代金。端末代金は携帯料金の一部として請求されますが、携帯料金の見直しでは分けて考えるのが重要です。
2019年9月までは、通信料から端末代金の割引がされていました。しかし、2019年10月に端末と通信の「分離プラン」が始まり、通信料から割引されることはなくなりました。
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)で販売している多くのスマホは、メーカー直販より高額。iPhone 13を例にすると次のようになっています。
販売会社 | 128GB | 256GB | 512GB |
---|---|---|---|
Apple Store | 98,800円 | 110,800円 | 134,800円 |
ドコモ | 111,672円 | 125,136円 | 164,736円 |
au | 115,020円 | 128,970円 | 156,995円 |
ソフトバンク | 115,920円 | 129,600円 | 157,680円 |
楽天モバイル | 96,470円 | 108,180円 | 131,620円 |
大手3キャリアはApple公式の「Apple Store」より高額。モデルにもよりますが、1万円以上の差があります。(楽天モバイルは例外)
AndroidスマホもAmazonなどでSIMフリーモデルが安く購入できます。
大手キャリアで購入するメリットはほぼありませんので、メーカーモデルを一括購入することをおすすめします。
割引
携帯料金を複雑にしているのが割引。割引は主に次の3つがあります。
- 期間限定割引
- 家族割引
- セット割引
期間限定割引
契約後、一定期間のみ割引されるのが「期間限定割引」。学割や30歳以下のみ割引されるプランもあります。
契約当初は安くても、気づいたら高くなっていることがあるため、注意が必要です。
家族割引
家族で同じ携帯会社を契約すると割引されるのが「家族割引」。人数によって割引額が変わります。
携帯会社によって家族の範囲も違い、同居中のパートナーまで家族割の対象になる場合もあります。
家族の1人が他社へ乗り換えすると、残された家族の携帯料金が上がる場合があるので注意しましょう。
セット割引
光回線などの別サービスとセットで契約したら割引されるのが「セット割引」。例えば、ドコモの携帯とドコモ光をセットで利用すると、携帯料金が1人月額1,100円の割引があります。
ただし、光回線の料金そのものが高い場合は注意。携帯料金とのトータル金額で考える必要があります。
まずは割引を考慮しない金額で検討してみましょう。
携帯料金の明細の確認方法
携帯料金の明細を郵送で受け取っている人もいますが、Web明細に設定している人が多数。しかし、Web明細の見方が分からない人もいます。
携帯料金の見直しでは、現状のプランや料金を把握することが重要。そこで、料金明細の確認方法を解説します。
公式サイトのマイページで確認
Webで料金明細を確認するには、公式サイトの「マイページ」へアクセスします。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)のマイページは、次のリンクからアクセスできます。
他社の携帯会社の場合も、基本的にマイページが用意されています。
マイページでは、契約情報や請求金額などの情報が載っています。データ通信量や通話時間は直近3ヶ月分を参考にしましょう。
料金明細書の発行方法
料金明細書をPDFファイルで保存したり、印刷をしたい場合もあると思います。
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の料金明細書の発行方法は、「携帯見直し本舗」さんのサイトで詳しく説明されています。
ご自身のキャリアの説明ページを参考にしてください。
その他格安SIM(MVNO)の場合も、基本的に公式サイトのマイページから確認ができます。
まとめ|携帯見直しの第一歩、現状の契約内容を把握しよう
携帯料金の見直しに必要な作業の第一歩が現状の把握。自分がどんなプランに加入し、何にいくら支払っているかを知ることが重要です。
「携帯ショップに全部任せたのでよく分からない」「明細ってどこで確認するの?」
という人はまず、携帯会社の「マイページ」にログインしてみましょう。
携帯料金の内訳は主に次の5つです。
- データ通信料
- 通話料
- オプション料
- 端末代金
- 割引
自分の契約内容を把握できると、過剰なプランや無駄なオプションに入っているかどうかが分かります。
現状の契約内容が把握できたら、次は現状の利用状況の把握です。
次の「STEP4:【携帯見直しに必須】スマホの使用状況とデータの節約方法を徹底解説!」では、今の利用状況の確認方法について解説します。
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