- 携帯を乗り換えたいけど、今の機種って使えるのかな?
- iPhoneとAndroid、どっちがいいかな…
- スマホってどこで買えばいいのか教えて!
携帯乗り換えの際、今の機種を買い換えるか悩む人は多いです。乗り換えと同時に買い換える人も、ほとんどの人が携帯会社で回線とのセット購入。
私は2015年から毎年、SIMフリーの iPhoneをApple Storeで購入しています。
実は大手3キャリアの iPhone販売価格は、アップル公式より1万円以上高いのです。
そこでこの記事では、携帯乗り換え時のスマホ機種に悩まないよう「スマホを継続利用する場合の手順から、買い替える場合の選び方と購入先」までまとめて解説します。
この記事を読めば「自分に合ったスマホを選び、最適な販路から購入する手順」まで分かります。
携帯会社やプランの選び方は「携帯料金見直し講座」のSTEP5で解説しています。
>> 【大手キャリア?格安SIM?】携帯会社・プランの選び方を解説!
「携帯料金見直し講座」の全体を把握したい場合はこちらをご覧ください。
今のスマホを継続利用したい場合の手順
携帯回線を乗り換えする際に、今使っている機種を引き続き使用したい場合の手順を解説します。
手順は次の3つ。
- 今の機種が乗り換え先の回線に対応しているか確認する
- 対応していればSIMロック解除をする
- 対応していない場合は乗り換え先を見直すか、買い替える
順番に解説します。
今の機種が乗り換え先の回線に対応しているか?
今の機種をそのまま使用したい場合、乗り換え先の携帯回線に対応しているかを確認しましょう。
理由は、スマホが乗り換え先の携帯回線に対応していない場合があるからです。
大手キャリアや格安SIM(MVNO)含め、携帯回線は次の4つしかありません。
- ドコモ回線
- au回線
- ソフトバンク回線
- 楽天モバイル回線
各社の回線によって利用しているバンド(電波の周波数)が違います。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
全てのスマホ端末が4社の回線のバンド全てに対応していればいいのですが、残念ながら対応していない機種があります。
スマホの対応回線の確認方法はiPhoneとAndroidで違います。
iPhoneの対応回線の確認方法
iPhoneの対応回線の確認方法は簡単で、次の2つしかありません。
- iPhone 6までの機種:購入元のキャリア回線のみ対応
- iPhone 6s以降の機種:全ての回線に対応
iPhone 6sはかなり古い機種。ほとんどの iPhoneユーザーは乗り換え先の回線を気にする必要はありません。
iPhoneは初心者にやさしいスマホですね。
Androidの対応回線の確認方法
Androidの対応回線の確認方法は次の2つ。しかし注意事項があります。
- 大手キャリアで購入したスマホは:基本的に購入元のキャリア回線のみ対応
- メーカー直販サイトやAmazonなどで購入したスマホ:基本的に全ての回線に対応
「基本的に」と書いたのは、例外があるため。Androidは製造メーカーも多く、さまざまな機種があります。
正確に確認するには、各携帯会社の公式サイトの「動作確認済み端末」を確認してください。参考にmineo(マイネオ)の動作確認済み端末の検索ページをご覧ください。
Androidは機種が多すぎるので、毎回確認しないといけません。
対応している場合は【SIMロック解除】
今の機種が乗り換え先の回線に対応している場合は、SIMロック解除をしましょう。
2021年10月1日以前にドコモ・au・ソフトバンクから発売されたスマホには「SIMロック」がかかっています。
携帯会社を乗り換える際は、基本的にSIMロックの解除が必要(2021年10月1日以降に購入したスマホは不要)。SIMロック解除は次の3つからできます。
- 携帯ショップ
- 電話
- Webサイト
このうち携帯ショップと電話の場合は、手数料3,300円がかかります。できるだけWebサイトから申し込みをして、無駄な手数料を払わないようにしましょう。
SIMロック解除は以下のサイトから手続きができます。
乗り換え先が今と同じ回線を利用している「サブブランド」や「格安SIM」であれば、SIMロック解除なしでもそのまま利用できます(一部例外あり)。
mineo(マイネオ)の公式サイトにて、SIMロック解除が必要かどうか確認できます。こちらも参考にしてください。
SIMロックを解除するデメリットはありませんので、可能ならWebサイトから解除しておきましょう。
対応していない場合は【乗り換え見直し・スマホ買い替え】
今利用してる機種が乗り換え先の携帯回線に対応していない場合は、乗り換え先の携帯回線を見直すか、新しくスマホを購入しましょう。
明確な判断基準はありませんが、次の基準で考えるといいでしょう。
- スマホを買って2年以内:対応回線の会社に乗り換える
- スマホを買って2年以上:スマホを買い換える
スマホを買い換える場合の選び方はこの後解説しますね。
スマホを買い替える場合の選び方
スマホは自分の目的・用途に合った機種を選ぶのが大切。電話やLINEしか使わないのに10万円もする機種を選んではもったいないし、ハイスペックなゲームを楽しみたいのに低スペックな機種を選んでは不満が出ます。
自分に合ったスマホを選べるように順番に解説します。
スマホは主にiPhoneとAndroidの2種類
スマホの種類は大きく分けて「iPhone」と「Android」の2つ。ご存じの方も多いでしょう。
スマホはOS(オペレーティングシステム)という「基本ソフトウェア」で動作しており、普段使っているアプリもOSの上で動作しています。
スマホを「仕事部屋」に例えると次のようになります。
- OS:机で仕事をする人
- アプリ:鉛筆などの文房具
机で「何かを書く」仕事をしようと思っても、机だけでは何も仕事ができません。鉛筆などの文房具があって初めて書くことができます。
スマホのOSの種類は大きく分けて次の2種類。
- Apple社が提供する「iOS」
- Google社が提供する「Android OS」
それぞれのOSが搭載されたスマホを「iPhone」「Android」と呼んでいます。
iPhoneもAndroidも同価格帯の機種であれば、できることや性能に大差はありません。大きく違うのは使い勝手や価格帯です。
iPhoneとAndroidそれぞれの特徴について解説します。
iPhoneの特徴
iPhoneはApple社が製造・販売しているスマートフォン。搭載OSは「iOS」です。
MMD研究所によると、日本で利用されているスマホの約4割はiPhone。Androidは複数のメーカーから販売されているのに対して、iPhoneはAppleの1社のみです。
価格は5万から10万以上と、中〜高価格帯のスマホ。ただし、価値が高く数年後も価格が下がりにくいため、売却する際に高値で売ることができます。
iPhoneの特徴は次の5つ。
- アプリのセキュリティが高い
- 同じモデルの機種なら操作方法がほぼ同じ
- 使用者が多いため、困ったときに相談しやすい
- アクセサリーが豊富
- 他のApple製品との連携が便利
順番に解説します。
アプリのセキュリティが高い
iPhoneにはウイルス性のアプリはほぼありません。アプリはAppleが厳しく審査した上で公開されています。
よく「スマホにウイルス対策ソフトを入れた方がいいですか?」と質問を頂きますが、基本的に必要ありません。
Androidのアプリも審査がありますが、iPhoneほど厳しくありません。iPhoneのアプリの方がセキュリティが高いため、初心者でも安心して使用できます。
同じモデルの機種なら操作方法がほぼ同じ
iPhoneは機種変更しても操作方法が大きく変わりません。
iPhoneには大きく分けて「ホームボタンあり」と「ホームボタンなし」の2つのモデルがあります。2つのモデルの代表的な機種は次の通り。
- ホームボタンあり:iPhone8 までの機種・iPhone SE
- ホームボタンなし:iPhone X 以降の機種
ホームボタンの「あり」と「なし」のモデルで多少操作方法が違いますが、同じモデル同士であれば機種変更しても操作方法はほぼ同じです。
Androidは製造メーカーがバラバラで、OSもカスタマイズされています。機種変更のときに他のメーカーのAndroidに変更すると、操作方法が変わってしまいます。
iPhoneなら安心して機種変更できますね。
使用者が多いため、困ったときに相談しやすい
iPhoneはトラブル発生時や、操作方法が分からないときに相談しやすいです。日本はiPhone使用者が多く、旧モデルでも基本的に操作方法が変わりません。
Androidは機種が無数にあり、困ったときに身近に同じ機種を使っている可能性が少なくなります。
そのため、自分がiPhoneを使用してる場合、親にもiPhoneを使ってもらうことでトラブル対応しやすくなるメリットもあります。
私の親にも古いiPhoneを渡して使ってもらっています。
アクセサリーが豊富
iPhoneはスマホカバーや保護フィルムなどのアクセサリーが豊富。理由はAndroidと比べて機種の数が少なく、人気が高いため。
製作する種類が少くてすむ上に数も見込めるため、アクセサリーメーカーにとってもメリットになります。
自分の好きなアクセサリーでカスタマイズできるのは嬉しいですね。
他のApple製品との連携が便利
iPhoneのメリットの1つが、他のApple製品との連携機能。iPadやMacなどとシームレスに連携ができます。
例えば、iPhoneからMacへ「AirDrop」という機能を使って簡単に写真を転送したり、Macで行っていた作業をiPhoneに引き継いで外出する、といったこともできます。
一度Apple製品同士の連携を体験するとAndroidへ乗り換えられないという人も多いです。
実は私もiPhoneから乗り換えられなくなったうちの1人です(笑)
Androidの特徴
Androidは「Android OS」を搭載したスマホのこと。国内外のいろんなメーカーが製造・販売をしています。
MMD研究所によると、日本で利用されているスマホの約5割はAndroid。しかし、製造メーカーはシャープやソニー、サムスンなどさまざまです。
価格は1万円から10万円以上と、低〜高価格帯のスマホ。Androidは価値が下がりやすく、数年後に売却するときの価格もiPhoneより安くなる傾向があります。
Androidの特徴は次の5つ。
- 機種が多い
- 安い機種もある
- 高齢者向けの機種がある
- カスタマイズ性が高い
- テレビが見れる機種もある
順番に解説します。
機種が多い
Androidは国内外さまざまなメーカーから販売されているため、とにかく機種が多いです。
「たくさんの機種の中から自分の気に入ったスマホを選べる」というメリットがある一方、「機種が多すぎてどれを選んでいいか分からない」という人が多いのも事実。
スマホに詳しく、機能などにこだわりがある人におすすめ。
初心者には自分に合った機種を選ぶのが難しいかもしれません。
安い機種もある
Androidは機種の数が多い分、安い機種も豊富にあります。
iPhoneは現行機種で一番安いiPhoneSE(第3世代)でも5万円台後半の価格ですが、Androidなら1万円台から購入できます。
性能にこだわらず、とりあえずスマホが使えればいいという人にとってはAndroidの方がおすすめです。
色んな人の要望に応えられるのがAndroidのメリットです。
高齢者向けの機種がある
Androidには大手キャリアから高齢者向けのスマホも販売されています。
例えば、ドコモの「らくらくスマートフォン」や、ソフトバンクの「シンプルスマホ」など。高齢者向けのスマホは最初から文字が大きく、必要最低限のアプリが目立つように表示されています。
SIMフリーモデルでも、一部のAndroidに搭載されている機能が「簡単モード」。簡単モードにすると文字が大きくなったり、より直感的に操作できるように変化します。
通話メインの高齢者におすすめです。
カスタマイズ性が高い
Androidは自分好みのスマホにカスタマイズがしやすくなっています。
Android OS自体もスマホメーカーや機種ごとにカスタマイズされていますし、ホーム画面などのカスタマイズもiPhoneより自由度が高いです。
近年はiPhoneもカスタマイズできるようになってきましたが、こだわりが強い人ほどAndroidを選ぶ傾向があります。
Androidなら同じアプリを2つインストールできる場合もあります。
テレビが見れる機種もある
最近は少なくなってきましたが、ワンセグ/フルセグに対応したAndroidスマホもあります。
出先でテレビを見たい人にとってテレビチューナー内蔵は嬉しい機能。iPhoneの場合は外付けチューナーを付けないと見れません。
いろんな需要に対する機種があるのがAndroidのいいところですね。
iPhoneがおすすめの人
iPhoneがおすすめの人は次のような人です。
- セキュリティの高いスマホが欲しい人
- 機種変更のたびに操作方法を覚えたくない人
- スマホに不慣れで、自分の周りにiPhone利用者がいる人
- いろんなアクセサリーで楽しみたい人
- iPadやMacなど、他のアップル製品を使っている人
iPhoneは機種も少なく選びやすいので、万人向けのスマホです。
Androidがおすすめの人
Androidがおすすめの人は次のような人です。
- たくさんの機種の中から自分好みのスマホを選びたい人
- 5万円以下の安いスマホを使いたい人
- 高齢者向けのスマホを使いたい人
- ホーム画面や設定を自由にカスタマイズしたい人
- 外付けチューナーなしでテレビを見たい人
Androidは特徴のある機種が多いので、こだわりがある人におすすめです。
スマホを買い替える場合の購入方法
スマホを購入する方法の選択肢として次の3つがあります。
- メーカーモデル
- 中古スマホ
- 携帯会社
それぞれの特徴とおすすめポイントを解説します。
メーカーモデル
一番おすすめする選択肢がメーカーモデルのスマホ。メーカー公式サイトやAmazonなどの大手通販サイトで購入できます。
大手3キャリアの価格より安い場合が多く、基本的に次の4キャリアの回線全てに対応しています。
- ドコモ回線
- au回線
- ソフトバンク回線
- 楽天モバイル回線
メーカーモデルの主な購入先は次の3つ。
- メーカー公式サイト(Apple Store・Googleストアなど)
- 家電量販店(ビックカメラ・ヨドバシカメラなど)
- 大手通販サイト(Amazon・楽天市場など)
価格.comなどの価格比較サイトを利用するのもおすすめです。
中古スマホ
少しでも安くスマホを購入したい場合は中古スマホを検討しましょう。
最近はメルカリなどのフリマアプリが普及し、手軽に中古スマホを購入できるようになりました。
できるだけSIMフリーモデルでバッテリーの劣化が少ないものを選びましょう。
携帯会社
ドコモ・au・ソフトバンク
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)からの購入はあまりおすすめしません。
理由は、メーカー直販価格より価格が高い場合が多いため。
例えば、iPhoneの販売価格はApple公式より1万円以上も高額。Androidも、メーカーモデルよりも機能や対応周波数に制限がかかっている場合が多いです。
大手キャリア(楽天モバイル含む)には「端末購入プログラム」が用意されていますが、仕組みはレンタルやリースと同じです。どうしても一括購入できない人以外にはおすすめしません。
スマホは基本的に一括購入し、古い端末はメルカリなどのフリマアプリで売却するのが一番お得です。
楽天モバイル・格安SIM(MVNO)
楽天モバイルや格安SIM(MVNO)で販売されているスマホはメーカーモデルと同額か安い場合が多いです。
回線契約とセットで購入すると割引が適用される場合もあります。乗り換え先の携帯会社で欲しいスマホがあり、定価より安い場合はセット購入がおすすめです。
まとめ|携帯会社を乗り換える際のスマホを検討しよう
携帯会社を乗り換える際は、今のスマホを継続利用するか、買い替えるかを検討しましょう。
継続利用する場合と買い替える場合の手順は次の通りです。
- 今の機種が乗り換え先の回線に対応しているか確認する
- 対応していればSIMロック解除をする
- 今の機種が対応してない時は乗り換え先を見直すか、スマホを購入する
- 自分に合ったスマホを選ぶ
- スマホの購入先を選ぶ
- スマホを購入する
次の「STEP7:ドコモ・au・ソフトバンク利用者向け】携帯会社の乗り換え手順を解説!」では、携帯を乗り換えする手続きの手順について解説します。
「携帯料金見直し講座」もいよいよ次のSTEPで最後です。分かりやすく解説するのでぜひ見てくださいね。
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